藤沢和雄調教師引退【私的馬生活#3】

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先週の当コラムにて岩田望来騎手のクイーンCでのショショローザの騎乗を見て「あの積極性ある騎乗が重賞で出来るならそろそろな気もする…」

と岩田望来騎手の事を触れさせて貰った翌週の京都牝馬S(GⅢ)にてロータスランドで見事重賞初制覇を成し遂げてまさか言ったそばからいきなり勝つとはと驚いたが兎にも角にもめでたい。

これからももっと大きな仕事も成し遂げるだろうし暖かく見守って行きたいと思う。

 

先週の重賞などの大きいところ以外で芝レースで個人的気になったのはその京都牝馬Sの少し前の9Rつばき賞(3歳1勝クラス・芝1800m)でルメール騎手鞍上の1番人気のテンダンス。

レースは少頭数スローペースで流れテンダンス自身初めての単騎逃げとなり2着アルナシームに1と1/4馬身差をつけての逃げ切り勝ちとなったが、

注目したいのは1000m通過が64.4秒とかなりゆったりとした中だ4コーナー手前で並びかけられた後の直線突き放しての勝利であったが小雨降る中良馬場とは言え上がり3F最速タイ(同時計は2着のアルナシーム)

32.9秒を記録し阪神芝1800mでどスローと言ってもよい中3歳でこの上がりを出せるのなら素質は高く勝ち馬、2着馬とも今後も注目したい。

 

今週末は美浦の藤沢和雄調教師が定年により引退となり各競馬メディアは数週間前からその関係の記事も目にし、ダビスタから競馬の中へ徐々に惹き込まれて行った私としては色んな思いがあり何を書けば自らも未だに良くわからないような状態である。

他で運営しているダート専門のブログでもコラムを書くようになった頃に藤沢和雄調教師の引退の頃には少しは味のある文章も書けるだろうと思っていたが全然そんな事無かったのである…。

 

馬の【一勝より一生】

 

をモットーに馬優先主義を貫き、革命とも言える「馬なり」調教を主とした師ではあるが、

実際は強い調教を全くしない訳ではなく藤沢厩舎のカラーは他と違い一日キツい事はしないが平均して余所より平均キツめの調教を行う事を語っていたが

(20年近く前のNHKでのプロフェッショナルの流儀)

世間では馬なり=藤沢厩舎=キツい調教をしない

の誤解などあるように思うが

サラブレモバイルだと思うが西塚調教助手(現・尾関厩舎)のコラムで十年以上前と記憶しているが、

西塚助手が子供時代に藤沢調教師の息子さんと藤沢調教師宅でダビスタをして遊んでいる際ゲーム内の馬の調教を「馬なり」を行っている際たまたま自宅にいた藤沢調教師が通り掛かり

「馬なりじゃ仕上がらないよ〜」

と言って来た逸話を書いて来たのを思い出すと今でも正直顔が緩くなるほどニヤニヤするのである。

色々ツラい事や先鋭的な事を取り入れやって来た日本競馬会のパイオニアであり、野平厩舎所属時代からシンボリルドルフなどを担当して来た雲の上のような存在の方を正直私みたな者がコラムで触れる事すらおこがましく思うが…

 

何より藤沢調教師の馬と接する時に常に何か話掛けながらのあの笑顔が見れなくなるのはとにかく寂しく思う。

 

味のある感動的なエピソードや文章などは書けないのでプロの方達に任せたいと思うが。

私個人としては今でも好きなカジノドライヴでかなり大きな夢を見させて貰えたし一競馬ファンとして感謝しかない。

 

一つ個人的な願いが叶うのなら引退後に年一回で良いので皐月賞週にはただ一言だけ

 

 

「今週のクリスタルカップに登録しています」

 

とだけ全競馬ファンに向けて発信して欲しいと願う。

寂しいが今週末の最後の姿を見届けたいと思う。

(元ネタを知らない人は是非自分でこの言葉を調べたついでに藤沢調教師の色んなエピソードに触れて貰えればと思います)

 

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