無料ブログ【砂の祭典】がお届けする種牡馬 エスポワールシチー 産駒のダートでの特徴を詳しく考察致します。
エスポワールシチー 成績や血統表
五代血統表
〈引用元:netkeiba.com〉
あまり語られる事が少ないがエスポワールシチーの母系を辿って行くと日本最古級と言っても差し支えのない1900年生まれのチップトップに土着牝系と希少な血の流れを汲む。
競走成績
40戦17勝
主な勝ち鞍
(赤字ラインはGⅠ級)
・ジャパンカップダート(後にチャンピオンズカップにレース施行場所距離ともに変更となる)
・フェブラリーS
・JBCスプリント
・マイルCS南部杯 3回
・かしわ記念 2回
・みやこS
・マーチS
・名古屋大賞典
GⅠ級通算 7勝
2009年JRA賞 最優秀ダートホース、2009年NARグランプリダートグレード特別競走賞
2010年JRA賞 最優秀ダートホース
2012年NARグランプリダートグレード競走特別賞
エスポワールシチー自身がゴールドアリュール初年度産駒で種牡馬としてのポテンシャルも皆半信半疑の中でのデビューは明け3歳3月芝レースでデビューしそこから未勝利勝ち上がるまで6戦を要し、
未勝利勝ち上がったのは3歳7月の小倉芝1200mでの事であったのは今となってはあまり語られる事は少ない。
当時の500万下(今の1勝クラス)から4連勝でオープン勝ちまで行き初の重賞挑戦となった平安S2着(当時1月末施行)から次走GⅠフェブラリーSも勝ち馬サクセスブロッケン初めカジノドライヴ、カネヒキリとそう差の無い4着となった以降は一気に才能開花し
GⅠ級5勝含む6連勝とその地位を不動のものとし当時ダート戦国時代と言われ前述した馬以外にはトランセンドやホッコータルマエなども年代的に闘っており、
ぶつかった事はなかったがスマートファルコンも健在であり1つの時代を作った名馬と言って差し支えはない。
GⅠ級レースは当時阪神ダート1800mで施行されてたジャパンカップダート勝ちや大井2000mでの帝王賞2着2回などもあるが、
戦績の通りマイル寄りの馬であった事に変わりはなくデビュー直後は芝のスプリント戦を使っていたようにスピードはあるタイプ。
著者の知ってるエスポワールシチーの事件と佐藤哲三騎手とのエピソード
完全に余談にはなるが母父ブライアンタイムズとRoberto(ロベルト)系の特徴色濃くデビューが遅かったのは血統通りとも言えるが血統意外でも才能開花するまであまり知られていないエピソードを2つほど。
エスポワールシチーが活躍し始めた頃に実際の生産牧場の専務のアメブロで暴露し知った話であるが
(当時クラブ側と預託繁殖引き上げ事件が発端となって表に出て来た話であるが)
母であるエミネントシチーはエスポワールシチーを産んだ後はクラブ側の友駿から処分命令が出ていたが
元々馬格もあり産駒の出来も良かったのもあり処分したと見せ掛け代金をクラブ側に支払ってこっそりと匿いエスポワールシチー活躍後に繁殖復帰させたエピソードは当時有名であったが…
その事が無ければエスポワールシチーの半弟にあたるテーオードレフォン、ミヤジコクオウ辺りが誕生していなかったと思うと馬産でたまに聞く話しとは言え数奇な運命であった事を垣間見えるエピソードとも言える。
あと1つは後年エスポワールシチーに出資していた出資者の方に直接聞いた話だが若い頃のエスポワールシチーはかなり気性面も気難しいタイプで精神的に走る事が嫌になったのか厩舎の馬房を出る事すら拒否したいた時代があったそうで。
今は引退して解説者の引退時まで主戦だった佐藤哲三元騎手が熱心に日々厩舎まで足を運んで毎日毎日根気良く引き運動や乗り運動をしに熱心に二人三脚で少しずつ才能を開花させたエピソードがある。
気性面の成長と血統や馬体の成長が上手く噛み合ってここまでの馬となった訳だが改めてサラブレッドの大成する事は何がキッカケか分からず難しさも改めて感じるが
調教ですら拒否していた馬が日本のダートで超一流となり2010年には結果は残念だったとは言え本場アメリカのBCクラッシックまで海外遠征するまでになったと考えると競馬の世界の奥深さを感じさせられる実に夢のあるエピソードである。
早くからエスポワールシチーの素質や可能性を見抜き信じた佐藤哲三元騎手の事をエスポワールシチーを管理していた安達昭夫調教師は
「彼がいなかったら今のエスポワールシチーはなかった」
とまで絶賛し主戦として手綱をとったが2012年秋に大怪我で引退までずっと主戦として一緒にいる事は出来なかったがあまり語られる事はないが自身が落馬で大怪我するまでは後のダービー馬キズナの主戦だったりタップダンスシチーやアーネストリーなど数々の名馬を育て上げた職人気質の歴戦の名騎手だったように思う。
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主な代表産駒(2023年5月末)
・ケイアイドリー
(引用元:netkeiba.com)
・ペイシャエス
(引用元:netkeiba.com)
・イグナイター(兵庫 園田所属)
(引用元:netkeiba.com)
・メモリーコウ (引退後繁殖入り)
(引用元:netkeiba.com)
・スマイルウィ (南関 船橋所属)
(引用元:netkeiba.com)
・ヴァケーション (現岩手所属)
(引用元:netkeiba.com)
代表産駒の流れと種牡馬リーディング順位
種牡馬デビューの2014年の初年度から100頭越えの種付け数100を超えており自身も本格化後芝でも行けそうなスピードがあった事から直ぐにJRAでもオープンクラスをゴロゴロと輩出すると個人的なイメージを持っていたが産駒デビューの2017年から地方重賞では通用するものの(門別→南関のヤマノファイト等)
2017年産のヴァケーションが当時南関所属で2019年暮れの全日本2歳優駿(JpnⅠ)を制すまでは思った以上に活躍馬を輩出し出すまで時間が掛かったイメージで、
実際のところ2019年産のペイシャエスが2022年にユニコーンS(GⅢ)を制すまではJRAでの重賞勝ちがなかったほど
初めは産駒が苦戦していたがジワジワと評判を伸ばしていった
評価されるまで時間が掛かったが再評価され出したのは
産駒の地方競馬での条件問わないオールマイティーな活躍
の下地があったのも大きい。
・2017年 158位
・2018年 71位
・2019年 55位
・2020年 57位
・2021年 45位
・2022年 38位
とJRAの種牡馬成績を見てもジワジワと伸びて再評価される流れは必然と言え今後ダート三冠整備など種付け数も更に増加するだろうしもっとJRA所属でもアベレージはもっと上がって行く見込みの流れとなって来ている。
ただし2023年現在18歳と高齢になって来ており何歳まで種牡馬出来るか…とそろそろ種牡馬引退し第3の馬生も。
エスポワールシチー産駒特徴
簡単ながら要点だけまとめさせて貰う
【JRA】
・血統構成はノーザンダンサー系は短距離に出易い、ミスプロ系が入れば中距離に向く産駒が多い(母系にノーザンダンサー、ミスプロともに内包してる場合大幅距離延長短縮で初戦から変わり身を見せる産駒も)
・芝は1勝クラスから大苦戦の為新馬未勝利まで
〈以下JRAダート〉
・ダートは1150m〜1800m辺りまで幅広く対応出来るサンプル数少ないものの母系次第ではこれから阪神2000mや東京2100m中山2400mなどこなす産駒も出て来そう
・JRA全競馬場に対応しており産駒の個体差大きいが中山阪神のような勾配も普通にこなしながらも新潟1200mのような平坦コースも得意、
福島のような小回りも器用にこなせる産駒は多いが
小倉では開催時期的なものかも知れないが苦戦傾向
・馬場は稍重〜重でもデータ上でも数字を落とさず基本的には蹄や爪的に道悪の早いダートが得意な産駒が多い
【地方競馬(主に南関東)】
2022年は全地方競馬のリーディングサイアーに輝くなど地方競馬ファンからするとサウスヴィグラス亡き後のダート短距離は勿論距離もオールマイティに活躍。
・現状パイロとともに地方競馬や南関競馬を引っ張る2大種牡馬と言っても過言ではなく距離もスプリントから中距離と幅広くこなせるので父の血統で評価を下げる必要は全く無し
・JRAでは砂厚や路盤の関係か開花まで時間が掛かるイメージだが地方デビューの素質馬は2歳時から素質とスピードで圧巻する産駒も多い
・突出したスピードと重い地方の馬場をこなせる産駒が多く地方の馬場はどこも平均以上にこなす
・冬場の凍結防止剤散布の重くなった馬場も得意
・道悪ダート(稍重、重、不良)どれでも基本的には得意で馬場状態でそこまで評価を下げる必要は無し(ただし個体差もあり気性との兼ね合いで考えるのが良い)
・気難しい産駒も多く地方では短距離からの距離延長は少し疑った方が良い
新規の競馬ファン獲得や今まで大勢の競馬ファンへ見向きもされてなかった引退競走馬のセカンドライフへの注目や支援に目を向けた流行りのアニメやゲームアプリのウマ娘にはまだ未登場未実装との事ですが…
ダート戦線で1つの時代を築いた馬でもありますしもっとこれからもエスポワールシチーがもっと世間の競馬ファンに愛されてくれればと思います。
以上が種牡馬エスポワールシチーの産駒特徴となります!!
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