つい最近エスポワールシチーと佐藤哲三元騎手とのエピソードが書きたいだけで折角なら為になるブログ更新にと…
エスポワールシチーの産駒特徴を今更ながら書いたが、
エスポワールシチー産駒の存在感は地方競馬でより一層輝いているが…
ここ数年の種牡馬事情的にもう一頭の地方競馬の雄とも呼べる種牡馬パイロの存在も無視出来ず折角から書こうと思った次第です。
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種牡馬 パイロ 考察
パイロ 成績や血統表
パイロ
2005年生まれ
生産国 アメリカ
生涯成績 17戦5勝
〈勝ち鞍〉
2009年 フォアゴーS(GⅠ) D7f (ダ1400m)
2008年 ルイジアナダービー(GⅡ) D8.5f (ダ1700m)
2008年 リズンスターS(GⅢ)D8.5f(ダ1700m)
2008年 ノーザンダンサーS(GⅢ)D8.5f(ダ1700m)
と勝ち鞍だけ見れば2008年の3歳時に集中してはいるが、
2007年の2歳時はD8f(1600m)のシャンペンS(GⅠ)2着、この年はモンマスパーク開催だったBCジュヴェナイル(GⅠ)2着と2歳の7月デビューで早い時期から活躍し4歳秋にはフォアゴーSでGⅠ制覇しており17戦こなしている事から早熟早枯ではない。
当時のアメリカは世界的にオールウェザー(AW)が流行っていた事もありブルーグラスSやAW時代のサンタアニタのBCマイルで2度惨敗している事から戦績を眺める位しか出来ない輸入当時はムラ馬っぽいや距離に限界がありダートの短距離馬の印象を筆者は受けたが…
今となっては単なる芝に近いAWが苦手な典型的なアメリカのダート馬だった。
(1700mは案外こなしていたり2000mでのトラヴァーズSも好走していたりもする)
パイロ 五代血統表
〈参照元:netkeiba.com〉
五代内のインブリードは Naitive Dancer5×5
牝系 Brighton View系
輸入当時はエーピーインディ系で父 Pulpitは日本で珍しかったのだが
輸入当初はその下の Tapit からフェブラリーSなどを制したテスタマッタが日本での代表的なエーピーインディ系であったがその後種牡馬で韓国へ輸出してしまった後で本国で評価が急上昇した後にやっと日本ではTapit産駒からラニを輩出し、
記憶に新しい Flight Line が登場する頃にはしっかりと日本でもシニスターミニスターの産駒が活躍するようになり、エーピーインディ産駒のマジェスティクウォリアーから輸入した産駒のベストウォーリアが活躍中にクールモアグループが手放したのもあり日本で導入となり父子ともに種牡馬入りして、
日本でも認知度が上がった。
ダーレージャパンが日本に連れて来たが生産者のイメージも当初はダートの短距離だらけだったのだが次第に配合次第で距離も伸びるのも判明し、
そしてその途中で地方競馬の低迷していた馬券売上もネット投票の普及によりV時回復し今までは生産界では肩身の狭かったダートの種牡馬が注目された時期と重なりジワリジワリとその評価を上げて行った馬で
近年は大物を出して生産界の期待がようやく実って一流のダート種牡馬へとその評価を高めつつある。
以下、挙げるとキリがないのだが代表産駒を紹介…
主な代表産駒
メイショウハリオ
〈参照元:netkeiba.com〉
皆さんご存知2022年帝王賞、2023年かしわ記念とJpnⅠを2勝。
この実績なら今のところ引退後はパイロ後続一番手となりそう。
ミューチャリー
〈参照元:netkeiba.com〉
南関競馬生え抜きで地方勢悲願の2021年JBCクラシック(JpnⅠ)制覇。
2023年春引退し種牡馬入りはならなかったが船橋競馬場の誘導馬に転向し6/21(水)の短夜賞(準重賞)で誘導馬デビュー。(誘導馬転向の為去勢済み)
馬格がないのがネックだったか?引退した時期も少しタイミングが悪かったのもあり種牡馬入りとはならなかった。
シゲルカガ
〈参照元:netkeiba.com〉
初期の頃の産駒で代表的な短距離ダートのパイロを印象付けた一頭でもある。
重賞勝ちは2015年北海道スプリントカップ(JpnⅢ)のみではあるが、
デビューは2013年の2歳8月デビューから2017年5月の6歳まではJRAで、
その後は南関や岩手を渡り歩いて2018年9月の7歳まで現役を続け通算47戦14勝で存命だった森中蕃オーナーの力添えもあり主にプライベート種牡馬として種牡馬入りを果たす。
ケイアイパープル
〈参照元:netkeiba.com〉
現時点で名古屋大賞典(JpnⅢ)、白山大賞典(JpnⅢ)とダートグレード2勝。
ランリョウオー
〈参照元:netkeiba.com〉
南関生え抜き馬であるがその素質は2歳の早い時期から注目され2歳時からいきなりJRA勢相手の全日本2歳優駿(JpnⅠ)2着などしたがクラシック時期はやや噛み合わなかったが古馬となり南関の王道戦線を引っ張る存在の一頭となった。
タービランス
〈参照元:netkeiba.com〉
デビューは2015年2歳で門別からキャリアをスタート、その後南関へ転入後羽田盃制覇など南関の重賞戦線を脚元の不安もありながらもずっと第一線で盛り上げた一頭。
2022年の9歳まで走り最後は骨折で引退となったが
主にウマ娘ブームをキッカケとして新しい競馬ファンが引退競走馬支援に力を注いでくれたおかげで
先日旅立った「ナイスネイチャ・34歳バースデードネーション」(骨折療養の為35歳分へスライド)の寄付金による再就職支援プログラム対象馬となり第二の馬生も引退馬協会に支援して貰える事が決定。
など抜粋して取り挙げれてはないが他にも…
ケンシンコウ、ラインカリーナ、デルマルーヴル、クインズサターン、サンビュート、ファイアランス
とダート馬中心で産駒は活躍中。
パイロ 産駒 特徴
前置きは長くなってしまったが予想、馬券にパイロ産駒をどう生かすのか考察していく。
【JRA】
【芝】(オマケ程度ですが芝適性が無い訳では無いので一応記載しておきます)
・芝1200m戦
あまり知られていないが素質高ければ2歳戦や新馬戦は普通に通用したりもする。
・洋芝
パワーもあるので北海道はイメージよりは走って来る産駒多くやや勾配ある函館が良い。
・芝は精々2勝クラスまでは通用
ダート種牡馬にしては芝レースはある程度はこなせる程度にはある。
(しかしビービーバレルのように3歳春までにフェアリーS(GⅢ)勝ちもいる)
【ダート】
・ダートではJRA全場満遍なく対応
平坦と特殊なコーナー角度の新潟ダートは数字で見るとやや落としますが他の平坦コースを見ても誤差のレベル。
主要4場は全部こなせ、更に夏の北海道シリーズの函館、札幌は出走頭数を比べて見てもかなり好走例が目立ちます。
短距離傾向の産駒傾向の影響も出ているんだろうがローカル小回りダートの1700m戦もこなす器用な産駒も多い。
・一度使って良くなるタイプ
休み明け初戦よりかは使ってパフォーマンスを上げるタイプが多い。
叩き2戦目、3戦目の方が狙い易い。
・JRA下級条件では短距離傾向が強いは過去でマイルから中距離寄りへシフト
肌馬との配合次第で普通に中距離をこなせるがダートの短距離向きの肌馬に種付けしている例が多いのもあり(特に初期産駒)、
やや短距離向きに出る産駒は特に下級条件で多いが更に上のクラスに上がって来る産駒はマイルから中距離をこなせる産駒が増えて来ており。
配合の血統構成や育成のノウハウの蓄積のおかげとも言えるので一昔前のように短距離ダートだけのイメージとは変わって来ている。
(ただし母系のアメリカダート血統で1本調子のスピードタイプなら短距離はこなせる)
・1900m以上からのダート長距離路線はやや苦戦
どうしてもここからの距離になるとオルフェーヴルやキズナの距離適性の融通が少し距離伸びるタイプに距離適性面でやや劣る傾向もある。
・道悪のダートは狙い
田んぼのような極端な不良馬場を除いて稍重、重馬場、軽度の不良馬場と基本的に道悪の高速ダートが産駒の傾向的に得意。
他の重馬場で鬼のような適性を出す種牡馬な影に隠れがちであるが…重馬場のダートでは抑えておきたい。
・夏場に強い?
前述したように函館、札幌のダートは数字的に良いのだが夏競馬で開催されてる距離施行のダート1700m戦、ダート1000m戦をこなし好成績の産駒が多い特徴で。
夏場も使い減りしないタフな産駒が多い。
【地方競馬】
・地方競馬ではオールマイティ産駒
JRAと比べるとかなりの小回りなコースが多い地方競馬になると
短距離から中距離そして2000m以上でも普通にこなして来る。
JRA所属馬ではあるが船橋1600mかしわ記念、大井2000m帝王賞を制したメイショウハリオや
ミューチャリー、タービランス、ランリョウオー、ハセノパイロ、サンビュート、ミヤギザオウなどを見てもわかるように中距離戦線を沸かす大物も多い。
短距離路線はアマネラクーンなどもおり距離適性は幅広い。
・地方競馬ではエスポワールシチーとともに二大種牡馬
ここ10年ほどは地方競馬は特に距離関係なくサウスヴィグラスが不動のリーディングサイアーとして君臨し続けたが2018年3月に死去後は
もはや説明不要ではあるがパイロとエスポワールシチーが地方競馬を牽引する存在でもあり、
2022年の北海道でのセレクトセールでは1歳部門で社台ファーム生産ノットオーソリティの21(牡)がパイロ産駒国内最高額でもある5000万円で取り引きされておりダート三冠整備もあり更に種牡馬需要が高まる見込み。
母のノットオーソリティは現役時代門別の栄冠賞、南関転入後はロジータ記念や東京シンデレラマイルを制しており近親には2006年JDDを制したフレンドシップがおり日本を代表するダートの母系で今から楽しみである。
(完全に余談であるがそれ以前のパイロ産駒の最高落札額であったタイセイアゲインは2019年のセレクトセールで4500万で落札されておりJRAデビュー後は準OPまで行き今は南関船橋へ転入している)
今回の更新は以上となります!
ダート種牡馬 更新
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