2021年末冬シーズン〜2022年シーズン用に書き直しました
以前から【凍結防止剤】についてブログを書くと言っておりましたが機会を逃し続けましたので
2021年も1月上旬に中京で凍結防止剤が投入されましたので下書きしていたブログを【ダートマニアックス】として更新させて頂きます。
※追記2021年12月25.26日の有馬記念週の中間に中山ダートに凍結防止剤が撒かれました
ダート専門のブログを運営するダート競馬一筋の私、「浅井(おおきづダート)」から見る一風変わった視点からの見解を何かの参考にして頂けたら幸いです。
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・凍結防止剤
凍結防止剤はJRAで使用している物の品種まではわからないが塩化カルシウムの一種である。
近年は水分を含んだ際粘着質な砂となり飛び散り騎手のゴーグルへキックバックで飛んで来て視界が遮ってしまい危険な為、
騎手会からの反発もあり散布される機会は極端に減りましたのでそこまで影響は強くなく、
以前よりは散布する量も調整され撒かれているので良馬場時はそこまで気にしなくて良いとは個人的に思います。
2019年の散布例は
12月末のホープフル開催週の中山での中間作業のみ
2020年の散布例は
2月上旬の東京でのの中間作業のみ
2021年1月上旬 中京での中間作業にて
2021年12月下旬 有馬開催前の中山での中間作業にて
と近年は冷え込みが凍結の恐れある時は開催前の深夜の一晩中のハローでの作業等でなるべく馬場造園科も凍結防止剤を散布する事は避けているのが最近のトレンドと言える。
元々のダート馬場は
基礎となる路盤
その上に砂厚調整してる砂
と2つに分けて考えた方が早く、
競馬場でのダートの重さ軽さは基本的には砂や凍結防止剤の散布よりも路盤で決まるので凍結防止剤単体そこまで大きな影響は無い。
ましてや今は凍結防止剤の散布量を調整しているのでそこまで大きく馬場に影響は出ないが凍結防止剤を散布されてから馬場予想するに少し厄介なところについては後述して行く。
まず凍結防止剤の性質ではあるが水分を含むと粘り気を増すのを覚えて貰いたい。
【良馬場時】
凍結防止剤が散布される時期は冬場の乾燥したパサパサの力のいるダートの時期なのでそこまで大きな影響は与えないが…
小柄な非力なタイプの馬やダート馬ながらダート適性と瞬発力等でなんとか闘ってる馬等に関しては多少ながら影響は出る。
ダート適性が微妙な典型的な芝タイプの馬でも早朝の冷え込みや霜が降りた水分を凍結防止剤が吸った際そこまで多めの量ではなければ良馬場でもやや含水率が高ければ脚元にしっくり来て急に激走したりもするパターンもある(特に午前中の未勝利)
【稍重時】
ここの判断は稍重の状態に大きく左右されるので一番難しい。
直前の雨や前日の雨で大きく変わるし、先週からの日中の気温の低さから良に回復していないパターン等様々な要因が大きく影響出たりもする。
個人的に一番重要なのは
良馬場に近い稍重なのか?
重馬場に近い稍重なのか?
その大きな二つに分けて馬場考察をして馬券に繋げるのがかなり重要になって来る。
どちらとも稍重時は凍結防止剤の煽りを一番受け易くスピード型の馬よりも馬力で走るパワー型が一気に台頭して来る。
良馬場パサパサダートが全くダメで湿った砂が締まり時計の早い高速ダートがダメな馬でも潜在的なパワーを要する馬場が向く馬がここで大きく向く可能性も浮上してくるパターンもある。
【重馬場時】
ここは水分で砂が締まり時計が早くなるダートに凍結防止剤が加わり
スピード型時計勝負プラスパワーや持続力や持ってるポテンシャルも重要となってくる場合が多く。
時計勝負もそこそこやれるが後一歩だった馬が多少力のいる馬場もこなせる器用貧乏タイプの浮上等もありその辺りの考察や予想は稍重時動揺難しいが路面に水が浮き始めればそこまで気にしなくても良いとは思うが、
馬場回復に向かう途中なら水分の乾きで普段以上に時間帯によっては馬場傾向が一変してしまう事も多くその度展開を読むのに苦労はさせられる。
【不良馬場時】
不良馬場まで行けばそこまでさすがに殆どと言って良い程凍結防止剤の影響は受けないが不良まで行くダートは普段の予想では一筋縄で行かなくなるのでレース検討自体難解になって来るのが難点ではある…。
但し突然の大雨などで一気に不良となる場合は多少砂の中に凍結防止剤が留まり粘りを発揮してしまい不良馬場で良く見られる行った行ったの展開とはやや違った馬場に変貌する場合も多い。
あとで書くがこの不良馬場の開催やその前後の中間の一週間どれくらいの雨量を記録しているかしっかり把握する事で後のレース予想などで凍結防止剤の影響を考え困る事も少なくなるとは思います。
- ※重要※
個人的には馬場も馬と同様の生き物と考えており、馬場も常に変化していく物なので凍結防止剤が撒かれてからの馬場変化が一番厄介だとは捉えてはいます。
あまり一般的に語られる事は無いですが凍結防止剤を考える前で重要なのは散布される前の馬場状態が比較的に水分を含んだ状態で散布されるとイメージとは違い時計が早くなり高速ダートと化する点も忘れてはいけない。
(近年はノウハウが蓄積されあまり無いが湿った砂に散布すると凍結防止剤が水分を吸い保湿効果を発揮してしまい砂と塩化カルシウムが混ざり合いレース当日良馬場でも脚抜きの良い馬場になってしまう為)
降水量にもよりますが一回の雨程度では凍結防止剤は流れず砂内に留まりますし、
良馬場続きで長い場合は風でどれくらい砂が飛ばされるかもよりますが一ヶ月程度影響を受ける事もあります。
そして一度雨が降って馬場が乾いて行く段階で砂内の水分量によって急に馬場が早くなったりや、重たくもなったりしますし、馬場状況をその日そのレースだけの点で捉えずに線で捉えて考えて行く事が最も重要だとは考えております。
私、個人で凍結防止剤を散布している開催では詳しくは書けませんが…良馬場であろうとも霜が降りて尚かつ高低差ある気温の日の午前のダート1800辺りの未勝利などは馬場傾向のコツさえ掴めば一番活用しやすいかな?とは思っております。
レース単体で見るよりかは馬場の過程に直前のレースの馬場傾向も参考にする事で普段の馬場読みが更に安定はする物となると個人的には思います。
凄く簡単に纏めましたが、読んでる方の予想検討などに何か活用できましたら幸いです。
また更新させて頂きます。
2022年版春まで使える全場保存版まとめ
2022年のJRA全場の凍結防止剤散布情報をこのページにて毎週リアルタイムで更新しております。

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